僕が数あるチャンネルストリップPluginの中で特に気に入っている BrainWorx の SSLコンソールモデリングプラグインを紹介する。
アナログコンソールを使っている気分を味わえるだけでなく、その効果を存分に享受できるぞ!

『bx_console SSL 4000E』


WavesのSSL Collectionをすでに所有しているのに、なぜあえて買ったのか…
一つはWaves離れをしたいというのもある。。。
あと、一番の魅力はTMT(Tolerance Modeling Technology)という機能。セッションの中で、bx_consoleを複数のチャンネルに挿したとき、それぞれに微妙に違う特性を持たせて画一的な音にならないようにする?アナログ感の再現?っていうコンセプト。
Waves NLSに似たコンセプトはあるけれども、TMTの方がいろいろ利点を感じてるし(後述)、Waves SSL Echannelにはそういった機能はない。

まぁ、細かい機能のことやレビューは他の方がすでに色々書いてくれてると思うので、あとは淡々とPlugindoctorに突っ込んだ結果を書いてみる。

まず最初に……プラグインを通しただけの状態の周波数特性を見ると???となった。
エキスパンダーが結構効いた状態になっていて、計測結果を見る分にはちょっと邪魔だったので切った。
SSL_EQ_FIRST1
SSL_EQ_FIRST2

Waves SSL EChannelとの比較
EQ、コンプの特性は、まぁ、ほとんど変わらないかなぁという感じ。
SSL_EQ_QSSL_EQ_DynamicsAttk


V GAINのつまみ。アナログっぽいノイズの分量を調整できる。
WavesはON,OFFのみしかないので、bx_consoleの方が細やかな調整ができる(それが必要かどうかはさておき)
SSL_V_GAIN


そしてTMT!個人的に一番注目している機能です。
EQのかかり具合が番号によって結構違う。ステレオのLRでもEQの効き具合が違ってる!!
こんなに特性が変わるもんなのか〜
いい意味で(?)音が滲むような効果になるのかなー
SSL_TMT



UIだけでいうと、bx_console Nが好き!
bx_console 4000Eを使いつつ、気に入ったら、bx_console Nの試用版も触ってみよう。

もーーーーーーアナログ感のプラグインは沼すぎる

購入はこちらから!『bx_console SSL 4000E』





BrainWorxのチャンネルストリップシリーズはほかにもいっぱいあるからチェックしてお気に入りを見つけてほしい!
個人的に 4000E のボタン、ノブの配置が扱いやすく音の変化もわかりやすくて気に入ってるってことで今回紹介しましすた。
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あとは、余談。
↓に書いてあるようなことは他の方がすでに散々書かれていることだと思うので。

TMTについては、Waves NLSは似たようなコンセプトを持っているけれど、TMTの利点を挙げるとすると、
  • 72種類の特性のどれを使っているかというのがUIに表示されている。
    Waves NLSはUIに表示されていないため、DAWの中でプラグインをコピペしたときに、コピペ元と同じ特性なのか違う特性なのかが微妙にわからない。
    NLSのマニュアルにはコピペしたときは同じ特性になると書いてあるが、そもそもプラグインのコピペの挙動はDAWによって違う場合がある。
    たとえば、内部的には新たなインスタンスを立ち上げて設定だけを反映しているとすると、NLSの仕様的には別の特性になっている可能性もあるし、そうでないかもしれない。
    bx_consoleではTMTの番号が目に見えるため、そのあたりの不明瞭さが無いのが良い。
  • RONDOM CHANNLE「ALL」をすれば、セッション内に複数のbx_consoleがあった場合に、それぞれが重複しないように番号を割り振ってくれる。
    ハードウェアを通したのと同じような状況を簡単に作り出せるのが良い。

他の方の参考になるレビュー